【完全ガイド】猫のドライフードの量｜1日の適正量を簡単計算！

「うちの子にあげてるドライフードの量、本当にこれで合ってる…？」
愛する猫ちゃんの健康を想うからこそ、毎日のごはんの量は気になりますよね。
パッケージの表示だけだと不安になることも。でも、ご安心ください！

この記事を読めば、あなたの疑問や不安はすべて解決します。

1日に必要な量の「具体的な計算方法」がわかる！
「4kg、5kg」など体重別の量がわかる！
ご飯が「足りないサイン」や「あげすぎのサイン」がわかる！

さあ、今日からあなたも愛猫の食事管理マスターです！
一緒に最適な量を見つけていきましょう！

1 【基本編】猫のドライフードの量の正しい計算方法
2 【実践編】ケース別に見る猫のドライフードの適正量

【基本編】猫のドライフードの量の正しい計算方法

なぜ猫の餌の量の管理が重要？健康寿命に関わる理由

「たかが餌の量」なんて、とんでもない！
毎日の適切なごはんが、愛猫の未来の元気を作ります。
実は、食事管理は健康寿命に直結する、飼い主さんができる最高の愛情表現なんです。

肥満のリスク：関節炎や糖尿病、心臓病といった病気の引き金になります。
痩せすぎのリスク：体力がなくなり、免疫力が低下してしまいます。
健康のバロメーター：適切な栄養は、美しい毛ヅヤや健康な皮膚を保ちます。
病気の予防：尿路結石などの泌尿器系のトラブルを防ぐことにも繋がります。

愛猫に一日でも長く、元気にそばにいてもらうために。まずは食事管理の重要性をしっかり心に留めておきましょう。

では、どうすれば正しい量がわかるのでしょう？
実は簡単な3ステップで計算できるんです！

「猫の餌の量がわからない」を解決！1日の給与量計算 3ステップ

「計算って聞くと、なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、大丈夫！
この3ステップさえ押さえれば、誰でも簡単に愛猫にピッタリの食事量を見つけ出せますよ。

ステップ1：猫が静かにしている時に必要なエネルギー量（RER）を求める。
ステップ2：年齢や活動量を考慮した1日に必要なエネルギー量（DER）に変換する。
ステップ3：今あげているフードのカロリーから、1日に与えるグラム数を割り出す！

ほら、意外とシンプルでしょう？

最初のステップは、愛猫の今の体型を正しく知ることから始まります。
次の項目で、さっそくチェック方法を見ていきましょう！

計算に必須の要素①：猫の体重とBCS（ボディコンディションスコア）

あなたの愛猫は、理想の体型ですか？
さっそく体を優しくなでながら、チェックしてみましょう！
このBCS（ボディコンディションスコア）こそが、適正量を知るための最初のカギです。

BCSとは？：見た目と触った感覚で、猫の体型を「痩せすぎ」から「太りすぎ」まで5段階で評価する世界共通の指標です。
理想の体型（BCS3）：上から見たときに、肋骨の後ろに自然なくびれがあります。体をなでると、薄い脂肪越しに肋骨の感触がわかる状態です。
重要なポイント：ただ体重を測るだけでなく、このBCSを基にした「目標とすべき理想体重」で給与量を考えることが、健康への近道です。

愛猫の今の体型がわかりましたか？

体型がわかったら、次は年齢です。
エネルギッシュな子猫と落ち着いたシニア猫では、必要なエネルギーが全く違うんですよ。

計算に必須の要素②：ライフステージ（猫餌量年齢）別の必要カロリー

元気いっぱいに走り回る子猫と、日向ぼっこが大好きなシニア猫。
同じごはんの量でいいはずがありませんよね？
愛猫の「今」に合わせたカロリー計算が大切です。

子猫期（～1歳）：骨や筋肉がぐんぐん育つゴールデンタイム！成猫の2～3倍のエネルギーが必要です。
成猫期（1～7歳）：活動のピーク！避妊・去勢手術をしているか、お外に行くかなど、ライフスタイルに合わせて調整します。
高齢期（7歳～）：基礎代謝が落ちてくるため、成猫より10～20%ほどカロリーを抑えるのが目安。内臓に配慮した栄養も重要です。

これで計算の材料が2つ揃いましたね。

最後のピースは、今まさにあなたが手にしているフードそのものです。
パッケージのどこを見ればいいか、ご存知ですか？

計算に必須の要素③：フードのパッケージ表示（グラム）の見方

フードの袋に書いてある数字の秘密、知りたくないですか？
このポイントさえ分かれば、もうフード選びや量で迷うことはありません！

「給与量の表」をチェック：「猫の体重」別に「1日の給与量（g）」が記載されています。まずはここが基本の出発点です。
「代謝エネルギー（ME）」を確認：「380kcal/100g」のように書かれている、フード100gあたりのカロリー量です。これが計算のキモになります。
大切な心構え：パッケージの量はあくまで標準的な猫の平均値。先ほどのBCSを見ながら、愛猫に合わせて±10%の範囲で微調整してあげましょう。

おめでとうございます！これで基本は完璧です！

次からは、あなたの猫ちゃんのケースに当てはめて、もっと具体的に見ていきましょう！

【実践編】ケース別に見る猫のドライフードの適正量

【体重別】4キロ・5キロの猫の餌の量は何グラム？（猫 4キロ餌の量, 5キロの猫の餌の量は）

お待たせしました！
多くの飼い主さんが「まさに、うちの子！」と思うであろう、体重4kg・5kgの猫ちゃんの場合をズバリ見ていきましょう。

体重4kgの成猫（避妊去勢済）の場合：お使いのフードが400kcal/100gなら、1日の目安は約50gです。
体重5kgの成猫（避妊去勢済）の場合：同じく400kcal/100gのフードなら、1日の目安は約60gとなります。

これは基本の計算式「1日の必要カロリー ÷ フード1gあたりのカロリー」で導き出せます。

でも、フードの種類によってもカロリーは変わりますよね。
次は、大人気のあのフードを例に見てみましょう！

【フード別】「ロイヤルカナン」の猫餌量は？人気フード例（猫餌量ロイヤルカナン）

ロイヤルカナンを使っている方、必見です！
多くの獣医師さんも推奨する人気フードですが、製品によってカロリーは様々。
具体的な給与量の目安がここでわかりますよ。

例：ロイヤルカナン「インドア（室内で生活する成猫用）」の場合
- 体重4kgなら、1日の給与量目安は52g
- 体重5kgなら、1日の給与量目安は61g

このように、同じメーカーでも製品ごとに最適な栄養バランスが設計されています。
必ず、今与えているフードのパッケージを改めて確認する習慣をつけましょう。

ところで、計算通りの量をあげていても「本当に足りているかな？」と不安になることはありませんか？
実は、猫ちゃん自身が体でサインを出しているんです。

【サイン】猫のご飯が足りないサイン5選（猫ご飯足りないサイン）

愛猫は「お腹すいたよー！」と話すことはできません。
だからこそ、私たちが見つけてあげたいですよね。
こんな行動が見られたら、それは量が足りていないサインかもしれません。

食後すぐに空っぽのお皿を執拗に舐めたり、足元にまとわりついて鳴き続けたりする。
ゴミ箱をあさる、人間の食べ物を盗もうとするなど、食べ物への執着が異常に強い。
体重が少しずつ減ってきて、背中をなでるとゴツゴツと背骨を感じる。
なんだか落ち着きがなくイライラしている、または逆に元気がなく無気力になっている。
フードではない、黄色い液体（胃液）を吐くことがある。

こんなサインを見逃さないでくださいね。

足りないのも心配ですが、もちろんその逆、あげすぎも怖い問題です。
次は肥満のサインをチェックしましょう。

【注意】猫にご飯をあげすぎ？肥満のサインと食事量の見直し方

「うちの子、ちょっとぽっちゃり？」そのサイン、見逃さないでください。
ぷにぷにして可愛い…では済まされないのが肥満の怖いところ。
愛猫の未来のために、今すぐチェックしましょう！

見た目のサイン：上から見たときに腰のくびれがない。お腹がたるんで歩くと揺れている。
触った時のサイン：体をなでても、脂肪が厚くて肋骨の感触がわからない。
行動のサイン：動きが鈍くなり、以前は軽々登っていたキャットタワーに登らなくなった。

もし当てはまるなら、今の給与量を5～10%ほど減らし、2週間単位で体重の変化を記録しながら見直していきましょう。

特に、避妊・去勢手術の後は体質がガラッと変わって太りやすくなるってご存知でしたか？

避妊・去勢手術後の猫のご飯の量はどう調整する？

大仕事を乗り越えた愛猫だからこそ、その後のケアは万全にしてあげたいですよね。
手術後は、実は食事管理が最も重要な時期。
太らせないためのポイントをしっかり押さえましょう！

なぜ太りやすくなるの？：手術後はホルモンバランスが変わり、基礎代謝が20～30%も低下します。それなのに、食欲は逆に増す傾向があるからです。
どう調整する？：手術前の食事量から2～3割減らすのが一つの方法です。もしくは、この時期に合わせて作られた、低カロリー高タンパクな「避妊・去勢後用フード」に切り替えるのがおすすめです。

これで特別なイベント時の管理もバッチリですね。

最後に、飼い主さんが抱きがちなもう一つの疑問、「季節によってフードの量って変えるべき？」についてお答えします！

季節（夏・冬）によって猫のドライフードの量は変えるべき？

「夏は暑さで食欲が落ちる？」「冬は寒さに備えてたくさん食べる？」
季節の変化と猫の食事、その関係をここでスッキリさせましょう！

結論から言うと…：エアコンで一年中快適な温度が保たれている完全室内飼いの猫ちゃんなら、基本的に食事量を大きく変える必要はありません。
ただし注意点も：夏は活動量が落ち、冬は体温維持でエネルギーを少し多く使う傾向はあります。大切なのは、量を感覚で変えるのではなく、定期的に体重を測ること。体重に増減が見られたら、それに合わせて微調整するのが正解です。

これであなたも、愛猫の食事管理マスターです！
日々の細やかな観察と正しい知識が、愛猫の健康で幸せな毎日を作ります。
これからも愛情たっぷりのごはんで、最高の猫ライフを楽しんでくださいね！